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山西 敏彦; 岩井 保則; 奥野 健二
JAERI-Research 95-058, 22 Pages, 1995/09
3相混在型液相化学交換塔内の物質移動現象について検討した。この物質移動現象に基づいて、従来のモデルの問題点を指摘すると共に、新しいモデルを提案した。モデルの提案の中で、初めに水素-水蒸気化学交換反応の総括速度式を導出した。水素-水蒸気化学交換に伴う物質移動過程は、以下の3つのスッテプに分解した。すなわち、触媒粒子外表面ガス境膜内の物質移動、触媒内の細孔中での拡散による物質移動、及び触媒表面での化学交換反応である。水-水蒸気スクラビング過程(気液平衡)は、液で濡らされた触媒あるいは塔壁でのガス境膜及び液境膜内での物質移動の直列な組み合わせであるとした。更に、3相混在型液相化学交換塔の今後の研究課題を、モデルの妥当性の検証、塔の最適化の観点から提案した。
山西 敏彦; 木下 正弘; 奥野 健二; 吉田 浩
JAERI-M 85-174, 28 Pages, 1985/11
本報は、ウランゲッターによる不活性ガス中のトリチウム回収について、現在までに報告されている研究を化学工学的観点から調査、検討し、その結果を要約したものである。核融合研究の分野では、Maienscheinが報告したウランベッドの設計モデルは、破過実験の結果と良く一致するとされている。著者らは、この結論を疑問視し、解決すべき問題点を列挙した。加えて、改良した設計モデルを提示すると共に、今後必要な実験研究課題を明らかにした。
木谷 進; 松井 浩; 宇野 清一郎; 村田 幹生; 高田 準一
Journal of Nuclear Science and Technology, 10(9), p.566 - 573, 1973/09
密閉容器内の酸化ナトリウムエアロゾルの挙動をナトリウム冷却型高速炉の安全解析のために研究した。最初にその実験装置および方法を述べている。加熱したナトリウムに空気を吹付けることにより短時間内にエアロゾルを1m容器内で発生させた。NaOとしてのエアロゾル最大濃度は0.05~10g/mの範囲であった。エアロゾル濃度の減少とエアロゾル粒子の床および壁への単位面積当りの沈着を時間とともに測定した。エアロゾルの質量中央径と最大濃度との間には一定の関係があることが見出された。容器内における酸化ナトリウムエアロゾルの挙動を特徴づけるため、エアロゾル粒子の密度および粒子が壁に沈着する境界層厚さを決定した。エアロゾルの初期半減期といくつかの仮定を置いて計算した値との比較を行なった。